ヤマトタイコー ２戦連続２着と勝ち切れないレースが目立っているが、平場、特別と条件を問わず障害はともにひと腰でまとめており、安定した走りを続けている。今季出走馬中最多の１１勝を挙げているように、地力強化が目立つ一頭。ばんえいダービーで２着があるように、世代限定となるここでも互角にやれる馬。変わらず好調を維持しており、首位のチャンスが十分にある。

　アバシリルビー 息を入れて追走しているにも関わらず障害で手間取り、３戦連続しんがり負けと精彩を欠くレースが目立っている。今回は４歳限定の特別条件となって、７１０キロと斤量は減量されるが、この馬にはまだ重く、近走の内容からも大きな変わり身は望めないだろう。相手も揃っており、見送りが賢明。

　キョウエイリュウ ５歳相手の重賞となった前走。実績上位馬とは斤量差があったとはいえ、勝ったアオノブラックから１．２秒差の２着と世代王者の力をきっちりと示した。今回は４歳限定の特別戦で賞金ハンデはなく、クラスハンデだけで７５０キロで走れるのは有利な条件。今季はばんえい菊花賞、ばんえいダービーを制しているように、この中に入れば実力、実績ともに上位の存在。デキも良く、首位が期待できる。