前走は先行馬総崩れの展開に恵まれたところもあったが、イン回りから直線鋭く抜け出した決め手は一枚抜けていた。勝ち時計は平凡だが、当日は第２Ｒ前の豪雨が影響して後半になるにつれ時計がかかるという異質な馬場でもあった。時計だけで見限るのは危険。

前走は同型馬の出遅れにも助けられたが、これまでの１４００メートル戦での詰めの甘さを払拭するかのような鮮やかな逃げ切り勝ち。今回は４月以来の実戦だが、約半年ぶりだった兵庫転入初戦では出遅れながらも③着。ブランクがあってもそこまで苦にしないタイプのようだ。

近走はＪＲＡ交流戦を中心に使われているが、中央勢相手でもスピード負けすることなくハナを切るなど積極的な立ち回りを見せている。２走前の自己条件戦は⑦着に終わったが、これは序盤の先行争いに加え、向正面で②着馬にマクられて息を入れられない苦しい展開が響いたもの。マイペースの逃げなら。