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JRAブリーズアップセール出身馬がJpn1初制覇、Sワンダー

2008年12月25日 20時11分

12月21日に中山競馬場で行われたJpn1朝日杯フューチュリティSにおいて、JRAブリーズアップセールで取引されたセイウンワンダー(牡2歳、栗東・領家政蔵厩舎、父グラスワンダー)が優勝。同セール出身馬として初のJpn1制覇を成し遂げた。
セイウンワンダーは2006年生まれの新ひだか町産馬。07年7月のHBA日高軽種馬農協主催の「セレクションセール/サラブレッド1歳」に上場され、JRAに840万円で購買された。
セール後はJRA育成馬として浦河町の日高育成牧場に入厩。夏場は総面積1500ヘクタールを誇る広大な敷地での昼夜放牧、冬場は直線1000メートルの屋内坂路などで厳しいトレーニングが積まれた。
その後上場された今年4月の「2008JRAブリーズアップセール~第4回JRA育成馬調教セール~」の公開調教で、ラスト1ハロン11秒3という2番目の好タイムを記録。セリでは最高価格となる2730万円で大谷高雄氏に購買されていた。
JRAは全国の市場で年間約80頭の1歳馬を購買。宮崎と浦河の両育成牧場で、育成研究や育成技術の開発、さらに新技術の普及、啓蒙にあたることにより、育成分野のレベルアップに取り組んでいる。05年にそれまでの抽選馬配布からセリで売却する方式に変更。同セール出身馬としての重賞4勝目が初のJpn1優勝となった。前身のJRA抽選馬時代を含めると、G1(級)制覇は01年のタムロチェリー(阪神ジュベナイルフィリーズ)以来9頭目。牡馬では史上初の偉業となった。
なお、来年のブリーズアップセールは、4月27日に中山競馬場で開催されることが決まっている。JRA育成馬の近況はJRA育成馬日誌(http://blog.jra.jp/ikusei)まで。

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