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ファロン、アピール却下も再度上告

2008年02月21日 14時36分

現地時間2月8日、フランス競馬を統括するフランスギャロから下った18カ月の騎乗停止処分に対し、愛キアラン・ファロン騎手(42)が行っていたアピールが却下された。
ただし、同騎手はその数日後、3カ月以上の騎乗停止の場合のみ再上告が許される最高委員会に処分の軽減を求めて最後のアピールを行い、20日現在は審理中。正式な処分は数週間中に確定することになりそうだ。
1月25日、薬物検査で二度目の陽性反応を示したことで、ファロン騎手はフランスギャロから18カ月の騎乗停止処分を受けたが、それを不服として即座にアピールを行っていた。年齢面から引退の危機が囁かれた同騎手だったが、現地メディアに対しては「絶対に復帰する」と強い意思を示した。
その数日後、騎乗停止期間中はかつて主戦を務めた英マイケル・スタウト厩舎で調教騎乗を中心とした補助業務を行うことが明らかにされた。伝えられるところでは、周囲からは調教師や生産者への転身を勧める声もあったが、同騎手は現役続行にこだわり、馬上での感覚を極力鈍らせない目的でスタウト厩舎入りの選択をしたとされている。
そして8日に最初のアピールは却下され、来年8月7日までの騎乗停止期間が設定された。最高委員会に再上告した場合、裁定が先に延びて騎乗停止終了も後ろにズレ込むことが考えられるため、当初はこれで処分が確定すると思われていた。
しかし、大方の予想に反して同騎手は再度アピール。リスクを冒してでも騎乗停止期間の短縮を求める最後の手段に出ている。
ただし、かつて薬物検査で二度目の陽性反応を示したディーン・ギャラガー騎手が、同様に18カ月の騎乗停止となった例があることから、処分が軽減される可能性は低いという見方が一般的だ。
一部では、この再アピールには英リーディング6度など輝かしい実績があるファロン騎手が、騎手生命を賭けているという不退転の姿勢を示すことにより、委員会にプレッシャーを掛ける意味合いが含まれているという見方もある。

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