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09年のBC開催地決定、2年連続サンタアニタ

2008年02月14日 14時47分

現地時間2月7日、来年09年に行われる第26回ブリーダーズカップ(以下BC)の開催地が、今年もBCの開催を予定しているカリフォルニア州サンタアニタパーク競馬場に決定した。同一競馬場でのBC2年連続開催は史上初となる。
これまで同競馬場では、86年・93年・03年とBCを3度開催。今年10月24、25日に予定されている開催で4度目。そして、来年11月6・7日予定の開催で5度目のBC開催となる。
この決定の理由について、BCを主催するブリーダーズカップ社のチェアマンであるビル・ファリッシュ氏は、「BCは年々巨大なイベントになっており、(09年の開催地候補だった)サムヒューストンやデルマーのような競馬場では規模的に開催が難しいと判断した」と地元メディアに明らかにしている。
この談話からは、他に開催地として適当な規模を持つ競馬場からの立候補がなかったことと同時に、10年以降のBC開催地が限定されてくる可能性があるということが推察される。
また、サンタアニタパーク競馬場は、昨年メイントラックを従来のダートから「クッショントラック」という素材を用いたオールウェザー馬場に改装した。ところが、導入後まもなく降水時の排水がうまく機能しないことが判明。昨年末に調査が行われ、素材の見直しを今開催終了(4/20)後に行うことが決定していた。
しかし、今年に入って何度も豪雨に見舞われ、馬場に水が溢れて何度も開催を見合わせざるを得ない状況に追い込まれたため、事態は急を要する状況に。応急処置では間に合わないとして、2月4日から8日にかけてののべ5日間、うち3日間の開催予定(4日と7・8日)を犠牲にして、大規模な馬場改修工事を行った。
なお、同競馬場は工事期間中の3日間も含め、約1カ月半の間に11日の開催をキャンセルしている(基本的に1週間のうち木~月の5日間開催)。
工事の内容は、従来のクッショントラックに豪プロライド社製の「プロライド」というオールウェザー素材を混ぜるというもの。作業を指揮した同社のイアン・ピアース氏は、現在メイントラックにはプロライドが70%~80%混合されており、これによって排水機能は改善する、としている。
同競馬場は9日から通常通り開催を再開している。ただし、まだ工事が終了して間もないこともあり、今後同競馬場の馬場に何らかのトラブルが起きる可能性は否定できない。先行きは依然として不透明な部分を残している。
しかし、ブリーダーズカップ社の最高責任者グレッグ・アヴィオリ氏は同競馬場を信頼しており、今年のBC開催までには全ての問題が解決するだろうとしている。

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