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香港国際競走結果-その1

2007年12月14日 09時15分

12月9日、香港のシャティン競馬場で香港国際競走4レースが行われた。馬場状態は4レースとも Good(稍良)だった。
メインのG1香港カップ(芝2000m、3歳上、7頭)を制したのは2番人気のラモンティ Ramonti(牡5、UAEサイード・ビン・スルール厩舎、L.デットーリ騎手)。勝ち時計は2分2秒8。美浦・加藤征弘厩舎のシャドウゲイト(5番人気)は5着に敗れた。
少頭数になったこともあり、前半800mが52秒4というスローペースの競馬に。地元のロイヤルプリンス Royal Prince がハナを押さえ、シャドウゲイトは2番手を追走。ラモンティは3番手という絶好のポジションをキープした。
シャドウゲイトは直線を待たずに早々と先頭に立ち、懸命に逃げ込みを図ったが、残り300mでラモンティがこれを交わして抜け出した。さらに後続から地元の雄ヴィヴァパタカ Viva Pataca(1番人気)が猛然と末脚を伸ばし、ラモンティに迫ったが、僅かに半馬身及ばなかった。
シャドウゲイトはその後フランスから参戦の牝馬ミュージカルウェイ Musical Way(3着)、地元のアートトレーダー Art Trader(4着)にも交わされ、無念の5着に終わった。
また、今年のG1ドバイシーマクラシックを制したヴェンジャンスオブレイン Vengeance Of Rain(3番人気)は、6番手からじっくりレースを進めたものの、シャドウゲイトの一つ後ろの6着に終わった。最終コーナーで大外を回したロスもあったが、それよりも調子の方がまだ本物ではない様子だった。
勝ったラモンティは父マルティノアロンゾ Martino Alonso、母フォスカ Fosca(母の父エルグランセニョール El Gran Senor)という血統の仏国産馬。通算19戦12勝で、G1は5勝目となった。
今季からはゴドルフィンの一員となったラモンティは、3歳5月にイタリアでデビュー。3戦目でG2パリオリ賞(伊2000ギニー)を制し、続くG1伊ダービーでも2着に入った。翌4歳(昨年)10月のG1ヴィットリオディカプア賞で初G1制覇。12月の香港遠征(G1香港マイルで3着)の後、その資質を見込んだダーレーが所有権を購入していた。
その期待に違わず、今シーズンは欧州でマイルG1を3勝(G1クイーンアンS、G1サセックスS、G1クイーンエリザベスII世S)。欧州ベストマイラーという評価を得ていた。
ここは2000mの距離を若干不安視(2000m以上の距離経験はG1伊ダービー2着のみ)され、1番人気を地元のヴィヴァパタカに譲り、2番人気に止まっていたが、見事に5つめのG1タイトルを獲得した。
今後はG1ドバイワールドカップ(3/29、UAEナドアルシバ、ダート2000m)を目標に調整される。

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