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「ウオッカ優勝祝賀会」開催(新ひだか)

2007年07月26日 20時33分

今年のG1日本ダービーを牝馬として64年ぶりに制したウオッカ(牝3歳、栗東・角居勝彦厩舎、父タニノギムレット)の偉業を称える、「第74回日本ダービー(東京優駿G1)ウオッカ号優勝祝賀会」が7月23日夜、新ひだか町の静内ウエリントンホテルで開催された。祝賀会にはオーナーブリーダーである谷水雄三氏、管理する角居勝彦調教師、主戦の四位洋文騎手らウオッカの関係者をはじめ、軽種馬生産者など約300人が出席。生産者として4度目、牝馬として64年ぶり、史上初の父娘2代ダービー制覇という歴史的快挙を祝った。
祝賀会を主催した谷水オーナーは「牝馬でありながらダービーを目指せたのは、素晴らしい調教師、騎手に巡り会えたからこそ。デビュー前に5大クラシックに登録した頃から思いが強まった。過去3回勝っているが、もうひとつ乗せたいというこだわりもあった」とダービー参戦の動機を語り、4頭目のダービー馬を出したことについては、「牧場を開いて今年で45年目。繁殖牝馬20頭程度の牧場だが、夢を捨てずに地道にコツコツやってきた結果です。今でも信じられない気持ち」と心境を口にした。そして、改めて凱旋門賞挑戦を明言。「肩肘張らず、気楽に臨みたい」と決意を新たにした。
来賓として挨拶したJBBA日本軽種馬協会の今原照之副会長は「ダービーを勝ちにいってもぎ取るというのは、並大抵ではできない。(ウオッカは)『ダービー馬はダービー馬から』をまさに実現した歴史的名馬。生産界も勇気づけられた。凱旋門賞では、勝って日の丸を掲げてほしい」とエール。新ひだか町の酒井芳秀町長は「地元の誇り」と称え、特別感謝状を贈呈した。
祝宴に入ると大型スクリーンでダービーへの軌跡を放映。壇上に角居調教師、四位騎手が上がり、VTRを見ながら「何度見てもいい。余韻に浸っています」(角居調教師)、「ゴールした後の記憶がまったくない。厩舎スタッフの姿を見たら涙がこみ上げてきた」(四位騎手)と、それぞれ振り返った。さらに、谷水オーナーと親交の深い、歌手の布施明さんがゲストとして登場し、自身のヒット曲「シクラメンのかほり」「君は薔薇より美しい」などを熱唱。会場には馬名にちなんだカクテルのギムレットやウオッカも用意され、出席者はダービー制覇の美酒と歌声に酔いしれた。
最後にカントリー牧場の西山貴司場長が「今後も良馬の生産・育成を目指し、スタッフ一同努力精進していきます」と謝辞。会場は温かい拍手に包まれた。
現在、栗東で調整されているウオッカは、8月15日に美浦の検疫厩舎に移動して出国検疫を行い、22日に仏国へ出発。9月16日のG1ヴェルメイユ賞かG2ニエル賞のいずれかをステップに、10月7日のG1凱旋門賞を目指すという。

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