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香港国際競走結果~その2

2006年12月13日 13時04分

出走すればレースの核となったはずのテイクオーバーターゲットが、採取された血液検体から禁止薬物が検出されたため出走取消。一転して混戦模様となったG1香港スプリント(芝1200m)は、香港馬のアブソリュートチャンピオン(セン5・父マローディング)が、2着のサイレントウィットネスに4-1/4馬身の差をつけ、1分7秒8のレコード勝ち。これで地元香港勢はこのレース5連覇となった。香港勢の寡占状態を解消すべく、今年から直線1000mから右回り1200mに条件が変更された点も注目を集めていたが、結果としてはあまり影響もなく、むしろ香港スプリンター界のハイレベルぶりを示す結果となった。シーイズトウショウは追走にすら一苦労、見せ場もなく10着と惨敗。また、メイショウボーラーはスタートで大きく立ち遅れた上に、走る気を起こさず立ち止まってしまい、競走中止。幸い馬体に異常はなかった。
G1香港ヴァーズ(芝2400m)でも本命がスクラッチ。ウィジャボードが左肩跛行で出走を断念。ここぞとコーリアーヒル(セン8・父ドクターデヴィアス)がキッチリ "仕事" をして、3つ目のG1タイトルを手にした。同馬は手薄なメンバー構成になりそうな重賞を狙って取りにいくタイプで、遠征は全く意に介さない。これまでアイルランド・カナダ・スウェーデン・ドイツで延べ重賞5勝、今年のG1ドバイシーマクラシックでも渋太くハーツクライの2着に潜り込んだ実績を持つ。ちなみに、典型的なグローブトロッターの本馬だが、本来は英国調教馬である。ウィジャボードに代わって単勝2.3倍の1番人気に推されたアドマイヤメインはいいペースで逃げたように見えたが、直線に入るとズルズルと後退、9頭立ての8着に敗れた。また、ソングオブウインドは後方から末脚を伸ばして4着に食い込み、地力のあるところを見せた。

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